最近、昼飯に食べたカップラーメンがうまくて気に入った。
↓これ。
カップヌードルシャンピニオンズってやつ。期間限定発売のモノらしい。
(カップ麺の広告記事みたいな始まりになってしまったがただの料理ブログです)
味は「マッシュルーム香る洋風カップヌードル!」という、うたい文句の通り、マッシュルームの香りに玉ねぎの甘みとクリームのまろやかさが合わさった、まさにポタージュっという感じ。
「ラーメン」というよりは「パスタ」の感覚に近くて、変わり種といえば変わり種なので好き嫌いが分かれる味かもしれない。
しかしスープに一体感があってうまいんだよなぁ、これが。日清やるなぁ。開発スタッフさんと呑んで開発秘話を聞きたいレベルだわ。
・・・なんて思いつつ、何が入ってるんだろ、とパッケージの原材料をぼんやり眺めていたら、やる気スイッチが入ってしまったのでイチから自分で作ってみることにした。
ちなみにシャンピニオンってなんだよ、と調べるとフランス語で「マッシュルーム」という意味らしいです。
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材料
材料は原材料を参考にしつつ揃えてみた。
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)、スープ(クリーミングパウダー、乳等を主要原料とする食品、オニオンパウダー、豚脂、食塩、マッシュルームエキス、香味調味料、ねぎ、酵母エキス、香辛料)、かやく(味付鶏肉、マッシュルーム、レッドベルペパー)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘多糖類、かんすい、クチナシ色素、酸味料、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(原材料の一部に大豆を含む)
分量は5~6人前。
<具>
- 鶏むね肉 1枚
- パプリカ 1個
<具 兼 香味油1>
- マッシュルーム 6個
- ベーコン 100g
- ニンニク 1かけ
- オリーブオイル 適量
- パプリカ 適量
- 塩 小さじ1
<香味油2>
- パセリ 1袋
- クルミ 6個
- 塩 小さじ1
- オリーブオイル 100ml
<スープ>
- 鶏むね肉の茹で汁 1.5リットル
- 水 1.5リットル
- コンソメキューブ3個
<マッシュルームペースト>
- ブラウンマッシュルーム 15個くらい
- 玉ねぎ 小2個
- にんにく 2かけ
- オリーブオイル 大さじ2
- バター 大さじ2
<仕上げ調味料(1人前)>
- 生クリーム 大さじ2
- 牛乳 大さじ5
- 塩 小さじ1
- 薄口醤油 小さじ1
- 黒胡椒 少々
- 青ネギ 少々
- レッドペッパー お好みで少々
<麺>
- 和華 500g
- 白椿 300g
- 片栗粉 100g
原材料を見てわからないのがいくつかあるが、スーパーで簡単に揃う代替品でなんとかする。
「クリーミングパウダー、乳等を主要原料とする食品」は生クリームと牛乳、バターあたりでよいだろう。
「オニオンパウダー」は玉ねぎだな。マッシュルームと一緒に炒めてミキサーで粉砕すればよさそう。
「豚脂」はラードでよさそうだが買っても余らせてしまうのでベーコンで代用してみよう。コクと旨味も出そうだし。
問題は「香味油」だ。植物由来の香味は「ネギ」だけじゃないだろうなぁと。
原材料には書いてはないけどふわっと軽く抜けるような爽やかな風味があった気がしたのでハーブ系の野菜が入ってるんじゃないかと。ということでパセリを使ってみる。ポタージュの上によく乗ってるしね。
胸肉を茹でてスープを作る
1.5リットルの水に塩をふってかるくもんだ鶏むね肉を入れて火にかけて、蓋をして60〜65℃の低温をキープし1時間30分程低温で茹でる。(温度計チェックのためコンロから離れられないので他の作業しながら)この日は同時に麺を打っていて油断していたせいで70℃位まで上げてしまい慌てて火を消した。そのために少しパサっとした仕上がりになっててしまった。ANOVAが欲しいです。
ゆであがった鶏肉は粗熱をとってからジップロックに入れて茹で汁おタマ1杯と塩、胡椒、ショウガをまぜたタレに半日程漬け込む。
茹で汁には鶏肉からダシが出ているので捨てずにスープとして使う。
ただこれだけだと足りないので水1.5リットルを足してコンソメキューブを3つ追加。
マッシュルームペーストを作る
スープの主役となるマッシュルームは2パック使う。ホワイトマッシュルームより味と香りが強いブラウンマッシュルームの方がよいだろう。
あらかじめ半日ほど冷凍庫に入れておいた。マッシュルームは冷凍すると旨味成分が増すらしい。
マッシュルーム1パック+半パック分(15個くらい)をスライスする。玉ねぎも同様にスライス。
もう半パック(6個分くらい)はトッピング用にとっておく。
フライパンにオリーブオイル大さじ2とにんにく2かけのみじん切りを放り込んで火にかける。
香りが出てきたらスライスした玉ねぎ2個分を塩を2つまみを入れて中火で炒める。
玉ねぎが少し透明になってきたら、マッシュルームを投入。ここでも塩を2つまみ。
パチパチと音がして焦げそうになったら弱火にする。時々混ぜつつ45分くらい炒めて半分くらいの量になったらOK。
次にミキサーにうつしてペースト状にする。
最初、歯がうまくあたらず空回りしていたから時々叩いて動かしながらギュンギュンしてたらなんとか混ざった。玉ねぎとマッシュルームはスライスではなく細かいみじん切りにしてから炒めた方が混ざりやすかったかも。
出来たマッシュルームペーストがこれ。
見た目はよくないですが・・・マッシュルームと玉ねぎの風味と旨みと甘味がぎゅっと凝縮されている。味見をしてみるとうまみが爆発。舌が爆風で飛ばされた。
塩もふってあるのでこのままパンとかハンバーグとかに乗っけても合いそう。
具 兼 香味油1を作る
スライスしたマッシュルーム 6個、一口サイズに切ったベーコン 100g、ニンニク1かけを小さ目のフライパンに入れて、ひたひたになるくらいオリーブオイルを注ぎ、きざんだパプリカを少し、塩を小さじ1入れて15分程煮る。豚の脂を絞りだす。
具はラーメンのトッピングに使う。
香りを嗅ぎつけて台所に様子を見に来た嫁さんが「アヒージョつくってんの?」と食べたそうな顔をしていた。少ないのであげなかった。
香味油2(パセリオイル)を作る
パセリを使って「さわやかさ」を演出する香味油も作る。
葉の部分だけ使うので洗ったらむしり取る。
バジルの葉、クルミ6個、塩小さじ1、オリーブオイル100mlをミキサーにかける。
完成。色よし香りよし。味見してみると油でコーティングされているせいか思ったほど青臭さくない。
麺をうつ
コッテリなスープなので北海道産強力粉の和華をベースにうどん用中力粉の白椿と片栗粉を加えて「ツルモチッ」とした食感を狙ってみる。
麺の形状は本家カップヌードルっぽい平打ちにした。ただコッテリしたスープにはやや太めが合うように思ったのでパスタマシーンで1.5mm×3mmくらいの太麺に仕上げてみた。
代用するならパスタでもいいかもしれない。もはやラーメンではなくなるけど。
仕上げる
小鍋で1人前ずつ仕上げる。
鶏むね肉とコンソメで作ったスープ350ccにマッシュルームペーストを大さじ2入れてまぜて溶かす。
続いて塩を小さじ1、薄口しょうゆを小さじ1加えた。ここまでスープにはラーメン要素がほとんどなかったが、醤油を加えた今、ラーメンと呼んでいい代物になったのではないか。
生クリーム大さじ2と牛乳大さじ5を加える。
次にパセリオイル小さじ1を入れる。味見して塩がなりなかったので少し足して調整した。
火にかける。あまりグツグツやるとクリームが分離するので麺が茹であがるタイミングに合わせて温める。
麺を茹でる。3分。
麺がゆであがったら丼に温めたスープと湯切りた麺を入れる。
具 兼 香味油のアヒージョ的なやつをバラっと盛り付ける。
最後にスライスした鶏むね肉にあらびきの黒胡椒と小口切りした青ネギをパラリ。
お好みでパセリオイルとレッドペッパーをふっていただきます。
うん。ビジュアルというか色合いは似たような感じに出来たんじゃまいか。
まずはスープから。マッシュルームの風味が効いて結構近い感じにできた気がする。
でも香味油の香りが若干違う気もする。・・・パセリじゃなかったかな。
まぁこれはこれでうまいのでOKとしよう。
心配だった息子の食いつきもよかった。
麺はツルっと狙い通りの食感。こういう濃いめのスープに合う。
カップ麺には入っていないベーコン。これは出てくるとウレシイのでアリです。
鶏肉はやはりパサ肉になってしまった。きっちり60℃をキープしたい
写真を取り忘れたが、途中から粉チーズをかけて最後に締めで白飯を余ったスープに入れてリゾット風にしてみたらそっちもうまかった。パスタを使ってスープパスタ的な感じに仕上げてもいいかもしれない。
食べながらそんな話をしていたところ「なんでこのスープに中華麺を入れようと思ったの?」と嫁さんに聞かれたが適切な答えは見つからなかった。日清の開発スタッフさん・・・教えてください。
お粗末様でした。
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